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中條 甲子雄(なかじょう きねお)
長野県松本市出身。大正14年1月6日生まれ、平成18年5月17日没、享年81歳。平成13年文化庁長官賞受賞、平成14年黄綬褒章受賞。

昭和12年に浮世絵版画の師である山田孝三郎氏に
入門。以来、60年以上にわたり、浮世絵木版画の
製作に従事。時代が変わり印刷の機械化が進むよう
になると、浮世絵版画の創作のように、作家と一体
となって作品を作り上げる摺りの専門家として新分
野を拓きました。

また、昭和53年に結成された浮世絵木版画彫摺技術保存協会の理事長を務め、 浮世絵木版画の技術向上と後継者の育成にも貢献し てきました。

平成13年には永年の功績が認められ、 文化庁長官賞を受賞。平成14年黄綬褒章を受賞しました。



摺るときに使うバレンは竹の皮の繊維をばらばらに細かくほぐしたものでこよりを作り、それを縒ってひもを作り渦巻きにします。

当て皮は、柿渋とわらびのりで和紙を五十枚貼りあわせて、その上に絽の布を貼り、漆を塗り仕上げます。こよりの縒りかたの細い太いでバレンを作り分け、色版の大きさ
や形、表現によって圧力の加え方を使い
分けます。
浮世絵木版画技術保存協会は木版画の技術の 向上、後継者の養成を目的として東京やその周辺と関西の彫師、摺師を会員として昭和53年に 結成されました。

以来、江戸時代に極められた彫、 摺の伝統的な技法を現代の職人に伝えるなど 大きな役割を果たしてきました。中條甲子雄は浮世絵木版画技術保存協会の理事長を勤めました。


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